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報告書

事例紹介 4 大阪

大阪観光舟運

大阪水上安全協会会長・大阪水上バス社長
山田一信

大阪の観光船

 大阪では今、8社が観光船を動かしています。当社は中之島と、大阪城、道頓堀のいわゆるミナミを中心に営業をしており、今年でちょうど25年です。138人乗りの屋根をおろせるアクアライナーや、レストラン船、700人乗りの海賊船ばりの観光船もやっています。  昨年10月に地元の企業やマスコミ、行政機関の後押しを得て、この8社を中心に「大阪シティクルーズ推進協議会」を立ち上げ大阪の観光船をアピールすべく、一丸となって動きだしました。

本当の舟運観光はこれから

 江戸時代、中の島あたりにはたくさんの蔵屋敷があり、なにわ八百八橋とも言われ、舟運が盛んでした。商業や産業で使っていたことが一番の特徴です。  戦後、昭和40年代前半頃まで40ぐらいあった堀川はほとんど埋められ、それから舟運そのものも衰退しました。戦前は観光船や貸しボートもあり、カップルのメッカでした。ところが、舟遊びはあまりするなと言われ、憩いの場所であったものが、水辺に人が来なくなってしまいました。釣りも観光船もだめという状況の中で、唯一続いたのが天神祭でした。平成13年に都市再生の水都大阪プロジェクトに取り上げられてから5年ぐらいで舟運観光に目が向いてきたようです。  舟運観光に安全は外せないため、これにはかなり腐心してきました。水上安全協会をつくり20年かけて、自主ルールを作っています。さらに、協会で公共・民間の桟橋を一括して管理し、航路標識もつけました。また不法係留が99.9%ないところが、大阪の進んでいるところでしょう。

水都再生は陸都再生から

 お客さんは桜の季節に2度乗られます。陸で花見をして、また船に乗って花見をする。桜の横断幕の間を走っているような感じがして、春の3週間は多分世界一かなと思っています。やはり陸上がよくならないとだめですね。  水都プロジェクトに指定されてから船着場整備がどんどん進み、今、道頓堀にはトンボリウォークが両側にでき、八軒家浜船着場は、天満橋の駅にすぐに着く、まさに水陸両用の駅になっています。ご来光を見るためにNPOに桟橋を開放したり、民間でも実験的に桟敷を出したり、陸上の光のイルミネーションを官民共同で開催したりしています。大阪では桟橋がおしゃれなところになりそうです。  安全安心をキーワードに、景観にも注意しながら、やはり大阪へ来れば船に乗って観光するのがいいですよという形にしないとだめですね。そうでないと水の都とは言えません。  来年は、水都大阪2009というイベントがありますので、水上安全協会やシティークルーズ推進協議会も、舟運プロジェクトに参加して頑張って成功させたいと思っています。